いざよい日記

誰も知らない、わたしだけの物語

扁桃炎と摘出までの流れ

2022年3月7日(月)

私は人生初めての入院をした。

理由は扁桃腺摘出手術のため。

 

小さい頃から扁桃腺が大きく、喉が腫れやすいことに加え、風邪や何か病気にかかる時はいつも喉の痛みがその前兆としてやってくる。

扁桃炎を繰り返すようになったのは、ここ2、3年だと思う。

以前は、多少喉が痛くても「いつものこと。うがいしておけばそのうち治る」というスタンスだったけれど、ここ数年で、喉の痛みに加えて熱が出たり、声が出なくなったりと、かなり状態が変わってきた。

 

昨年の2021年7月末、喉の痛みと強い倦怠感、熱、節々の痛みに襲われ、コロナウイルスが騒がれていたこともあって、念の為病院に行って診察を受けた。

コロナウイルス特有の嗅覚・味覚症状はなかった。

結果は、思っていた通り、急性扁桃炎だった。

その時に診察してくれた医師は「大きな扁桃腺だね」と感動していた(笑)。

そして、一週間分の薬をもらい、薬を飲み終えたら再度来院するように言われた。

 

一週間後、無事容体も改善されて、再び診察を受けた。

そこで、扁桃炎を年に4回以上繰り返すようであれば、手術してとる手段もあるから考えてみたらと言われ、大きい病院の紹介状を書いてもらった。

 

そして後日、紹介状に書かれた国立の医療センターへ向かった。

耳鼻咽喉科にかかり、これまでの経緯を話し、他の患者さんがどれくらい扁桃腺摘出の手術を受けているのかを聞いた。

やはり、大体、年に4回以上扁桃炎を繰り返すようであれば、摘出を考えてもいいということだった。扁桃炎が慢性化してくると、薬が効かなくなり、さらに悪化すると入院して点滴を受けなければならないこともあるそう。

私はここ数年で、すでに年4回ほど扁桃炎を繰り返すようになっていた。以前なら、市販の風邪薬で治るからと楽観的だったが、最近は病院からもらった薬でないと中々喉の痛みは治らなかった。

 

扁桃腺を摘出しても、後遺症やデメリットはないらしい。

扁桃腺は、元々、子どもの時に菌から身を守るために備わっているものらしい。

しかし、大人になると他の器官や免疫がしっかりしてくるので、腫れて炎症を繰り返すようであればとってしまって問題ないとのことだった。

そしてここでも、私の扁桃腺が大きすぎて先生に感動されてしまった(笑)。

 

 

 

 

 

 

トイレの神様

今日、

いや、正確には

昨日の夜、

トイレが詰まりました。

 

8月に一人暮らしを始めて半年

家事や洗濯にも慣れて、快適な時間を過ごせていた束の間に

事件は起こりました。

 

用を済ませて、レバーを回す

 

あ、ちょっとトイレットペーパー流しすぎたかな

まあ、いっか

 

スッキリした気分でトイレを出ました

便秘気味の私のトイレ事情なんてどうでもいいですね(笑)

 

数時間後、用を足しに再びトイレへ

その時、

流れる時の水位が、なんだかおかしいような気がしました

いつもより少し高い

 

ん?だいぶ高いかも…

よく見ると、さっき流したトイレットペーパーがまだ残ってる

 

便器が汚れないように、大をする前にトイレットペーパーを敷く

この、いつもやっている癖が災いしました

 

さっきよりも水位が上がってる…

やばい、溢れちゃうかも

 

一応、流すことは出来ました

様子を見て、溢れないことを確認し、速攻でトイレを後にしました

 

「トイレ つまり 直し方」

こうなったらGoogle先生に頼るしかありません

 

調べてみると、

詰まった原因によって、

直し方におすすめできるものと、そうでないものがあるらしいのです

 

生理用品やおむつ、携帯電話、ボールペン、その他諸々、

とにかく、水に溶けないものを流してしまった可能性のある場合は、

無理に流そうとすると、配管の奥で更に詰まってしまい、

大掛かりな作業になってしまう可能性がある、とのことでした

 

私の場合、トイレットペーパー以外に心当たりはありませんでした

 

その場合、適応できるのは以下の方法

①お湯で溶かす方法

②お湯と重曹お酢で溶かす方法

③便器にラップを張り、真空状態にしてラップを押し、スッポン代わりにする

④ペットボトルの底辺を切り取り、スッポン代わりにする

⑤ハンガーを解体して伸ばし、引っ張り出す

⑥ゴム手袋やビニール袋を使って、手で引っ張り出す

 

スッポンがあればよかったのですが

あいにく持ち合わせていないし、

調べたり試行錯誤しているうちに、

近隣のスーパーも閉店時間を過ぎていました

 

私が家にあるものでやってみたのは、①と⑤です

 

便器が割れてしまわない、50〜70°程度のお湯を便器に流します

重曹がなかったため、食器用洗剤を入れてみました

1時間ほど待ち、レバーをすこしだけひねります

 

…だめだ…

 

水位が高くなってしまいます

時間が経てば、水位いは低くなるのですが、今度は低すぎます

逆に、流すと水位は高くなりすぎて、少ししかレバーを回せません

 

何度かやってみても無理そうなので、

次はハンガーを使いました

 

これなら奥まで届きそう

 

引っかかりやすいように改造したハンガーを、奥の方に突っ込みます

 

ん?

全然引っかかる感触がない

こちらも何度か試してみましたが、やっぱりだめでした

 

もしかして、もっと奥の方で詰まっているのかも知れない

 

その場合、私にできることはもう、一つだけです

 

「もしもし。

 あのう、

 トイレが詰まっちゃったみたいなんですけど…」

 

結局、業者の方に電話しました

 

時はすでに1時を回っています

24時間対応してもらえる業者を選びました

 

最初の電話では、2時半から3時の間に来てもらえるとのことでしたが、

到着が遅れるとの、折り返し連絡があり、

結局来てもらえたのは4時を過ぎてから。

真夜中に来てもらえるだけでありがたいです

 

 

ピンポーン

 

待ちながらうとうとし始めた頃、業者の方が来てくれました

 

とても丁寧に対応してくださいました

 

点検してもらったところ、

詰まっているのは、少し奥の方ということでした。

その場合、大きいポンプで押し流す方法か、

便器を取り外して詰まっているものを取り出す方法か

この二択でした。

 

後者の方は、前者よりも高額ですが、

ものを落としてしまったり、詰まってしまった原因を確かめられる、ということでした

 

私の場合、何かを落とした記憶がないので、

前者のポンプで押し流してもらうことにしました

 

「実は、先日もこの建物に来たんですよ」

「え?」

「他の階に住む方から連絡があって、お客様と同じ方法で直しました。

 だから、また同じお客様かと思いました(笑)

 もしかしたら、このトイレ自体が、詰まりやすい構造なのかも知れません。」

 

びっくりです

私は、最初、

電話するのが恥ずかしくて、自分でなんとかしようと頑張っていたのに、

まさか他の人も同じことがあったなんて

悩まないで早く電話すればよかった(笑)

 

「到着までに、結構、お時間いただきましたか?」

「1時頃に電話したので、そうですね。少しだけ。

 混み合っていると言われたので、真夜中に来てもらえるだけでありがたいです。」

「そうなんですね、お待たせしました。

 実は、さっき対応していた方が、おばあちゃんだったんですけど、

 『もっといていいよ』って…

 お話を聞いている間に長くなってしまいました…(苦笑)」

 

優しい人なんだな(笑)

 

 

 

雑談も交えながら

全体的に、非常に丁寧な対応で

無事、直してもらうことができました

 

でも、約2万円の出費…

痛いなあ…

 

 

これから、大きい方の用を足した際には、

慎重にペーパーを流すようにします

くれぐれも、紙の使い過ぎには気をつけて…(とほほ…)

 

 

こうして、私の救世主

トイレの神様は、

真夜中の街に姿を消していきました。

 

 

おしまい。

隣のうぐいすくん

とあるマンションでの一人暮らし

もう大分慣れてきたかな

マンションといっても、何十階もあるわけではなくて、小さめの

 

 

夜、 

いつものように帰宅して

廊下から部屋に向かって順に明かりをつけていく

ふと、隣の人の声が聞こえた

確か、同い年くらいの男の子だと、大家さんが言ってたっけ

私越してくる直前に入ったという、大学生の男の子

着ていたダウンをハンガーに掛けながら、そんなことを考える

隣に住んでいるというのに、彼とはまだ、一度しか顔を合わせたことがない

 

この建物はすごく壁が薄くて、生活音が丸聞こえだ

引っ越して最初に理解したのは、上の人が怪獣だということ

足音の大きさが尋常じゃない

そして、ものすごく早起きだ

裏を返せば、私の生活音も全て聞こえてしまっている

トイレを流す音、食器を洗う音、ラジオの音、シャワーを浴びる音、鼻歌、ひとりごと

絶対聞こえてる

お隣さんは尚更だ

 

隣に住むその男の子は、とても儚い声をしていた

よく知らない顔で、よく知らない歌をうたっていた

 

私は、壁に、そっと耳をくっつけた

少しだけ、よく聞こえるようになった

でも、その声は相変わらず儚くて、脆くて

一体どんな人が、こんな声で歌うのだろう

気になる

 

他にどんな歌を歌うのかな

どんな曲を聴くのかな

部屋はどんなで

どんな人を想うのかな

 

もう何も、音はしない

 

また、彼の歌が聴きたい。